自省録

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2015/5/18 鯖街道ウルトラマラソン

【走った距離】  5.95km
【今月の累積距離】  314.6km
【ペース】 平均 8'44"/km、 最高 8'12"/km
【天気】 くもりのち雨 
【気温】 最高 27℃、最低 20℃
【体重】  63.0kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
京は遠ても十八里
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昨日は鯖街道ウルトラマラソン
走った理由は次の3点
① 冒険がしたかった
   去年はしまなみ海道ウルトラ遠足で広島県の福山から愛媛県の今治まで走ったが、
   残念ながらこの大会は去年で終了
② 街道を走るのが楽しい
   今まで京街道、柳生街道、山陰道と走ってきたので、鯖街道も是非走りたい
   いにしえの人が見た街道風景を眺めてみたい
③ ゴールが出町柳
   学生時代の思い出があり、思い入れが深い
マラソンをはじめた最初の頃から鯖街道ウルトラマラソンのことは知っていたが、
かなり過酷なので決心がつかなかった

コース
小浜から出町柳まで峠越えの最短コースで約75km
若い頃、高槻の寮から小浜までドライブしたが、
まさか自分の足で走るようになるとは思ってもいなかった
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高低差
75km走るだけでなく、800m以上の峠を3つ超える
10km走ってから比叡山にのぼり、その後ハーフマラソンを走り、
その後生駒山に2回登り、最後に再びハーフマラソンをするというイメージが近い
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歩数 92,289歩、累積上昇高度 2,862 m、累積下降高度 2,765 m
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前日 
近江今津からJRバスで小浜へ移動。
台場浜公園でOさんのテントに泊めていただいた。
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夕食は地元の魚介料理「かねまつ」
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あじの干物 10尾100円
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のどぐろの干物 3尾200円
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その場で焼いてくれる
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生中を2杯のみ銭湯「濱の湯」に入り、テントで缶酎ハイを飲んで、
夜の8時から翌朝の4時まで寝る
マットがなかったので寝返りが多かったが、それ以外は非常に快適。

当日
朝5時に荷物をトラックに預け、出町柳まで運んでもらう
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スタートは泉町商店街
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トレイルに入ると渋滞するので最初の10kmはキロ6分で走り、
渋滞を避ける作戦だったが、キロ5分の集団に入ってしまい、
5'01"/km~5'16"/kmのフルマラソンのペースでロケットスタートしてしまった。

1番目のエイド 下根来(ねごり) スタートから9.4km
ポカリスエットと水、バナナ半分
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2番目のエイド 上根来 スタートから15km
ポカリスエットと水、バナナ半分
ポカリスエットは掬って飲む
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鯖街道トレイルのはじまり
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急登 平坦なところだけ走る
途中で順位を数えているおじさんに71位と教えてもらった
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林道から再びトレイルへ スタートから18.1km
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根来坂峠 スタートから19.6km
正面の一番遠い山まで走る
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峠からの下りは快適。何人か抜いたが、非常に速いランナーが何人もいて驚いた
百里小屋エイド スタートから27km
ポカリスエット3杯
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そうめん3杯
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この辺りは高原の林道を20kmほど安曇川源流の針畑川に沿って走る。
天気が良くて気持ちがいい。
ペースは5'30"/km~6'00"/km
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女の子の私設エイド
MATCHと水をいただく
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山本酒店エイド スタートから37km
コーラ2杯
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久多エイド スタートから41km
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ポカリ3杯 おにぎり(ちりめんじゃこと昆布)2個
おにぎりがなかなか喉を通らない
ここからBコース(半鯖)と合流
おにぎりを食べていると先頭ランナーがハイスピードで走り去っていった
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ここから2回目のトレイル
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この辺りは快適だったが、次第に道ががれてくる
足が出なくなってきたので今日1錠目のロキソニン
そのあとキツイ九十九折を登って2番目の峠のオグロ坂峠へ
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八丁平を過ぎて尾越エイドへ スタートから47km
ひやしあめを4杯もらう
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大見エイド スタートから51km
コーラ3杯
ここから3番目の峠の杉峠までのぼる
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杉峠エイド スタートから56km
あとは下るだけ
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麦茶3杯 豆腐そうめん2杯
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ここから花背峠にでて鞍馬まで500mを一気に下る
ペースは4'50"/km~5'10"/km
20人ほどごぼう抜き

鞍馬寺 スタートから64km
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鞍馬エイド麦茶2杯 頭から水をかけてもらう
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ここからは鞍馬街道 
去年のGWに自宅から走ってきた道
花背からの下りに足を使ってしまったので、足が前に進まない
下り坂で抜いたランナーにあっという間に抜き返される
2錠目のロキソニン
それでもペースはキロ6分から6分30秒しか上がらない
市原エイド スタートから67km
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麦茶4杯とマーマレードクラッカー 水かぶり
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鴨川走友会の私設エイドでかき氷2杯とコーラ2杯を頂く

MKボウルから加茂川に降りたところに最後のエイド
スタートから72km
プチトマト多数 ポカリスエット 水かぶり
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ゴールまであと2kmの地点の私設エイドで
リンゴジュースと手作りのバナナゼリーをいただく

ゴールまであと1km
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ゴールしました!しんどかったけど、楽しかった
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9時間13分59秒。581人中99位
上根来の71位から28人に抜かれたことになるが上出来
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完走賞の焼き鯖
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出町柳
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ゴール後Oさんと一緒に東山湯へ
ここに来るのは大学1回生以来なので34年ぶり
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香里園に移動してお疲れ様!
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by totsutaki2 | 2015-05-19 00:10 | ランニング

2015/5/14 2100年の科学ライフ5

【走った距離】  3.25km
【今月の累積距離】  230.58km
【ペース】 平均 6'40"/km、 最高 6'11"/km
【天気】 晴れのち曇り 
【気温】 最高 26℃、最低 16℃
【体重】  65.2kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
ミチオ・カク「2100年の科学ライフ」

⑤地球温暖化

 今世紀の中ごろまでに、化石燃料経済の影響が、地球磨暖化として本格的にに現れる。
地球が暖かくなっていることは、もはや議論の余地がない。
前世紀に地球の気温は摂氏0.7度上昇し、ベースはさらに加速している。
その徴候は、どこを見ても疑いようがない。

◆北極の氷の厚みが過去50年で50パーセントも減った。
 北極の永の多くは、氷点をわずかに下回る温度で海面に浮かんでいる。
このため海洋のわずかな温度変化にも非常に敏感に反応するので、
坑道のカナリアと同じように早期警報システムの役目を果たす。
 現在でも夏の何か月かは北極の氷の一部が消失しているが、
早くも2015年には夏に全部の氷が消えるようになるかもしれない。
今世紀末までにはこの氷が永久に失われ、
地球をめぐる海と大気の流れを変えることによって
世界の気候をめちゃくちゃにしてしまうおそれもある。

◆グリーンランドの棚氷が、2007年に62平万キロメートル縮小した。
この数字が、2008年には184平方キロメートルに急増した。
(かりにグリーンランドの氷がすべて解けたとしたら、海面は世界じゅうで
6メートルほど上昇するだろう)

◆南極大陸の大きな氷塊は、何万年ものあいだ安定していたが、
今では少しずつ割れてなくなっている。
2000年、コネティカット州ほどのサイズもある、約1万1000平方キロメートルの氷が
割れて本体から分離した。
2002年には、スウェイツ氷河からロードアイランド州ほどのサイズの氷が分離している。
(南極大陸の氷がすべて解けたら、世界の海面が約55メートル上昇するはずだ)

◆海面は、鉛直方向に30センチメートル上昇するごとに、水平方向に約30メートル広がる。
20世紀のあいだに、主に温度上昇にともなう海水の膨張によって、
海面はすでに20センチメートル上昇している。
国連によると、2100年までに海面は28~58センチメートル上昇する可能性があるという。
一方、国運の報告はデータの解釈が慎重すぎると訴える科学者もいる。
コロラド大学の極地高山研究所の研究者は、2100年までに海面は
90~180センチメートル上昇する可能性があると言っている。
こうして、地球の海岸線の地図は徐々に変わっていくのだ。

◆信頼できる気温の記録は、1700年代終盤に始まっている。
1985年、2005年、2010年は、これまでに記録されたなかで格別に高温の年だった。
2000年から2009年はこれまでで最も高温の10年となった。
また、二酸化炭素濃度も急激に上昇しており、過去10万年で最高となっている。

◆地球が温暖化するにつれ、熱帯病が徐々に北上してきている。
近ごろ蚊の媒介する西ナイルウイルスが広まっているが、これは今後の事態の
予兆なのかもしれない。
国運の当局者は、とくにマラリアの北上を懸念している。
一般に多くの有害な昆虫の卵は、地面 が凍結する冬ごとに死滅する。
しかし冬が短くなると、危険な昆虫がいやおうなしに北上してくることになる。
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by totsutaki2 | 2015-05-14 23:37 | 読書

2015/5/13 2100年の科学ライフ4

【走った距離】  3.09km
【今月の累積距離】  227.33km
【ペース】 平均 6'34"/km、 最高 6'22"/km
【天気】 快晴 
【気温】 最高 25℃、最低 18℃
【体重】  65.3kg
【コース】
淀駅~会社


【コメント】
ミチオ・カク「2100年の科学ライフ」

④エネルギーの未来

フォードとエジソン

 1900年代、長年の友人同士だったヘンリー・フォードとトマス・エジソンが、
どの形態のエネルギーが将来の動力源となるかをめぐって賭けをした。
ヘンリー・フォードは、内燃機関が蒸気機関に取って代わり、
油が石炭のあとを継ぐことに賭けた。
トマス・エジソンは、電気自動車に賭けた。
この運命の賭けの結果が、世界史に重大な影響を残すことになる。
しばらくは、エジソンが勝利を収めるかに見えた。
当時、鯨油はとても入手しにくかったからだ。
ところが中東などで次々に安価な石油の油脈が発見されると、フォードが勝者となった。
以来、世界は一変した。
電池は、ガソリンの驚異的な成功についていけなかったのである
(今日でも、同じ重量で比べると、ガソリンには電池のおよそ40倍のエネルギーが
含まれている)。
 しかしここに来て、流れがゆるやかに変わろうとしている。
賭けから一世紀が過ぎたが、ひょっとしたらエジソンが勝利を収めるかもしれない。

原子力発電

 原子力発電で問題なのは、ウラン原子を分裂させると、
数千年から数千万年も放射能をもちつづける莫大な量の核廃棄物が生み出される
ことである。
標準的な10億ワットの原子炉からは、1年で約30トンの高レベル核廃棄物が出る。
この廃棄物は放射能が非常に強いので、暗闇では文字どおり輝き、
特殊な冷却槽に保管しなければならない。
アメリカにはおよそ100基の商用原子炉があるため、
年間数千トンの高レベル廃棄物が生み出されている。
 この核廃棄物は、ふたつの理由で問題となる。
ひとつは、原子炉の停止後も高温を保つことだ。
スリーマイル島で起きたように冷却水が事故で止まれば、炉心が溶融しはじめる。
溶融した金属が水と接触すれば水蒸気爆発が起きるおそれがあり、
そうなると原子炉が吹き飛び、高レベルの放射性の破片が何トンも吐き出される。
最悪のクラス9の原発事故が起きたら、場合によっては何百万人という住民を、
ただちに原子炉からで5~80キロメートルほど離れた場所へ
避難させる必要に迫られるかもしれない。
インディアンポイント原子力発電所は、ニューヨーク市から38キロメートル北に位置する。
政府の調査では、インディアンポイントで事故が起これは、
物的損害が何千億ドルにも達する可能性があるとされた。
スリーマイル島の原子炉は、アメリカ北東部を麻痺させる大惨事に至るまで
あと数分というところまで迫った。
炉心が二酸化ウランの融点に達するまで30分あるかないかというところで
作業員が炉心に冷却水を再注入することに成功したため、
惨事はぎりぎりのところで回避できたのである。

原子爆弾

 原子爆弾の製造で鍵を握るのは、大量のウラン鉱石の確保と精製だ。
原爆製造に適しているが天然ウランに0.7パーセントしか存在しないウラン235と、
ウラン238(天然ウランの99.3パーセントを占める)とを分離することになる。
このふたつの同位体は化学的にそっくり同し性質をもつので、確実に分離するには
ウラン235がウラン238より1パーセントほど軽いという事実を利用するしかない。
 第二次世界人戦中、ウランのふたつの同位体を分離する手だては、
手間のかかるガス拡散法しかなかった。
ウランをガス(六フッ化ウラン)にしてから、数百キロメートルに及ぶチューブと
膜の経路を強制的に通過させるのだ。
この長い道のりの最後には、速い(すなわち軽い)ウラン235が競走に勝ち、
遅いウラン238が後れをとる。
こうしてウラン235を含むガスを取り出し、0.7パーセントだったウラン235の濃度が
爆弾レベルの90パーセントに達するまで、同じプロセスを繰り返す。
しかし、ガスを送り込むには莫大な電力が必要だった。
戦時中には、アメリカの給電量のかなりの割合が、この目的で
オークリッジ国立研究所に回された。
濃縮施設は巨大で、敷地面積が19万平方メートルに達し、
2万2000人の職員が働いていた。
 戦後は、アメリカとソヴィエトという超大国だけが、ガス拡散法をマスターしたおかけで、
それぞれ三万発に及ぶ大量の核兵器を備蓄できた。
ところが今日では、全世界の濃縮ウランのうち、ガス拡散法によって作られているのは
33パーセントにすぎない。
 第二世代の濃縮施設では、より高度で安価な技術が採用された。
国際政治に劇的な変化をもたらした、超遠心分離法である。
超遠心分離機は、ウランの入ったカプセルを毎分10万回転のスピードで回転する。
これで、ウラン235とウラン238とで1パーセントしかない質量差が強調され、
最終的にウラン238は底に沈む。回転をたくさんおこなうと、
チューブの上部からウラン235を取り出せる。
 超遠心分離法は、ガス拡散法よりエネルギー効率が50倍高い。
現在では、世界のウランの約54パーセントがこの方法で精製されている。
 超遠心分離法では、1000台の超遠心分離機を一年間連続して稼動させるだけで、
原子爆弾一個分の濃縮ウランが作れる。
そしてこの技術は容易に盗まれる可能性がある。
核安全保障違反を犯した史上有数のひどい事件では、
A・Q・カーンという世に知られていなかった原子力技術者が、
超遠心分離機の設計図と原子爆弾の部品を盗み、金銭目的で売却した。
1975年、イギリスと西ドイツとオランダが
ヨーロッパの原子炉にウランを供給するために設立したウレンコ社の技術者として
アムステルダムで働いていたころ、カーンは秘密の設計図をパキスタン政府に渡し、
政府から国の英雄と称えられたのだ。
彼はまた、この機密情報をサダム・フセインや、イラン、北朝鮮、リビアの政府に
売り渡しか疑いももたれている。
 この盗み出された技術を利用して、パキスタンは少量の核兵器を作ることができ、
1998年に核実験を開始した。
そうして起きたパキスタンとインドの核開発競争で、
両国は立てつづけに原子爆弾を爆発させ、ほとんど敵対国間の核対決の様相を呈した。
 A・Q・カーンから買い収った技術のおかげかもしれないが、
イランは核開発計画を加速させ、2010年までに超遠心分離機8000台を製造し、
さらに3万台を製造する予定らしい。
これが他の中東諸国に自前の原子爆弾を作らせるような圧力となっており、
この地域の不安定化に拍車をかけている。
 21世紀に地政学的変化が生じうる理由として、
超遠心分離法よりさらに安価に実現できる可能性をもつ、
レーザー濃縮法という次世代の濃縮技術が誕生しつつあることも挙げられる。
 二種類のウラン同位体の電子殻を調べると、原子核の電荷が同じなので、
電子殻も一見同じであるように見える。
しかし電子殻の方程式を丹念に解析すると、ウラン235とウラン238とで
電子殻のエネルギーにわずかな違いがあることがわかる。
そこで高度に微調整したレーザー光を当てると、
ウラン235の電子殻からは電子をたたき出せるが、ウラン238ではそれができない。
そうしてウラン235原子だけイオン化すると、
電場を使ってウラン238から容易に分離できる。
 だがふたつの同位体のエネルギー差はごくわずかで、
多くの国がこの差を利用しようとして失敗に終わっている。
1980年代から90年代にかけて、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、南アフリカ、日本が、
この難しい技術を確立しようとしたが、うまくいかなかった。
アメリカでは、ひとつの試みになんと900人の科学者と20億ドルの資金が投入された。
 しかし2006年、オーストラリアの科学者たちが、この問題を解決したばかりか、
商用化も視野にあると発表した。
ウラン燃料にかかるコストの30パーセントは濃縮プロセスによるものなので、
オーストラリアのサイレックス社は、この技術に市場が見込めると考えている。
サイレックスは、ゼネラルーエレクトリック杜と商用化を始めるための契約を結びさえした。
そしていずれは、世界のウランの三分の一をこの方法で生産することを目指している。
2008年、GE日立ニュークリア・エナジー杜は、2012年までに
ノースカロライナ州ウィルミントンに
最初の商用レーザー濃縮施設を建造する計画を発表した。
施設は、6.5平方キロメートルの敷地のうち0.8平方キロメートルを占めることになる。
 今後数年で濃縮ウランのコストが下がるはずなので、原子力発電業界にとって、
これは朗報だ。
一方、この技術が世界の政情不安定な地域に拡散するのは時間の問題にすぎない
と懸念する人もいる。
濃縮ウランの流通を制限・規制する条約に署名するチャンスはもう限られているのだ。
われわれがこの技術をコントロールしなければ、核兵器は拡散しつづけ、
ともするとテロ集団の手にも渡ってしまうかもしれない。
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by totsutaki2 | 2015-05-13 22:18 | 読書

2015/5/12 モンベル バーサライトジャケット

【走った距離】  6.53km
【今月の累積距離】  224.24km
【ペース】 平均 6'06"/km、 最高 5'59"/km
【天気】 雨 
【気温】 最高 24℃、最低 17℃
【体重】  65.0kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
今日は台風6号の雨の中を帰宅ランニング。
昨日Amazonで買ったモンベルのトレラン用レインウェア バーサライトジャケットを
早速試着。
このウェアの最大の特徴は軽く、小さいこと。
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ゴアテックスではないのでランニング中に蒸れるのではないかと心配したが、
予想以上に快適。
前面
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背面
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こちらは9年間着用したモンベル レインダンサー
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by totsutaki2 | 2015-05-12 23:17 | ランニング

2015/5/11 2100年の科学ライフ3

【走った距離】  6.32km
【今月の累積距離】  217.71km
【ペース】 平均 5'47"/km、 最高 5'32"/km
【天気】 快晴
【気温】 最高 25℃、最低 10℃
【体重】  64.3kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
ミチオ・カク「2100年の科学ライフ」

③医療の未来

DNA

 物理学と医学の融合により、医療が原子や分子、そして遺伝子にまで細分化された。
この歴史的に重大な変容が始まったのは1940年代、
オーストリアの物理学者エルヴィン・シュレーディンガー--量子論の創始者のひとり--が
「生命とは何か」という名著を著したときだった。
彼は、生物に命を宿らせる「生命力」という神秘的な霊力があるという考えを否定した。
代わりに、すべての生命はなんらかのコード(暗号)にもとづいていて、
そのコードは分子に記されていると推定した。
よってその分子を発見すれば、生命の謎を解き明かせると考えた。
物理学者のフランシス・クリックは、シュレーディンガーの本に触発され、
遺伝学者のジェームズ・ワトソンと手を組んでDNAこそが
その推定した分子だと証明しようとした。
そして1953年、ワトソンとクリックは史上有数と言える重大な発見をなし遂げ、
DNAの構造が二重らせんであることを明らかにした。
DNAの一本鎖をほどくと、長さは1.8メートルほどになる。
そこには、A、T、C、G(アデニン、チミン、シトシン、グアニン)というコードをもつ塩基が
30億個連なって存在する。
DNA分子に沿って並ぶ塩基の正確な配列を解読すれば、「生命の書」を読むことができる。
 分子遺伝学の急速な進歩は、やがて医学史上真に重大な転機となる
ヒトゲノムプロジェクトの誕生をもたらした。
人体の全遺伝子の配列を決定しようというこの大がかりな突貫プロジェクトは、
およそ30億ドルの資金と、世界じゅうで協力する何百人もの研究者の労力を必要とした。
2003年についにプロジェクトが完了すると、科学に新時代の到来が告げられた。
いずれはだれもが、パーソナルゲノム--自分個人のゲノム--をCDROMで
入手できるようになるだろう。
それは、あなたの約2万5000個の遺伝子が一覧できる、あなたの「取扱説明書」となる。

クローン

 クローン作製という概念が世界のメディアを沸かせだのは、
1997年にエディンバラ大学リスリン研究所のイアン・ウィルマットが
クローン羊ドリーの作製に成功したときだった。
成体の羊から細胞を一個取り出し、DNAの入った核を抜き出して、
その核を卵細胞に挿入する。
こうしてウィルマットは、オリジナルの遺伝的コピーを誕生させるという偉業をなし遂げた。
かつて彼に、自分の歴史的発見がメディアに大変な反響を起こすとわかっていたか、
と尋ねたことがある。
答えはノーだった。
彼は、自分の研究の医学的重要性についてははっきり認識していたが、
自分の発見がこれほど世間の人々を惹きつけるとは思っていなかった。

ガン

 現在では、ガンは結局のところ遺伝子の病気だとわかっている。
ウイルスのせいか、化学物質にさらされたからか、放射線のためか、
偶然によるのかはともかく、ガンは、基本的に四つ以上の遺伝子が変異し、
正常な細胞が「死に方を忘れる」ことでできる。
その細胞が、みすがらの増殖の制御を失い、際限なく増えていって、ついには患者を殺す。
ガンになるには、変異遺伝子が四つ以上続けて発生しなければならないという事実は、
最初の発生からえてして数十年後に死亡するわけを説明している。
たとえば子どものころひどい日焼けをすると、何十年も経って
その部位に皮膚ガンができるかもしれない。
つまり、残りの変異がそれだけ長くかかって生じ、最終的に細胞をガン化させた
というわけである。
 ガンを引き起こす遺伝子には、主に少なくともふたつのタイプがある。
それはガン遺伝子とガン抑制遺伝子で自動車のアクセルとブレーキのような役割を果たす。
ガン遺伝子は、踏み込んで戻らなくなったアクセルが車を暴走させるように、
細胞を際限なく増殖させる。
一方、ガン抑制遺伝子はふだんブレーキの役割を果たしているので、
それが損傷を受けると細胞は止まれない車のようになる。
 ガンゲノムプロジェクトは、大半のガンの道伝子について配列を決定しようとしている。
どのガンもヒトゲノム全体の配列を決定する必要があるので、ガングノムプロジェクトは、
元のヒトゲノムプロジェクトの何百倍も野心的と言える。
 この長く待ち望まれていたガングノムプロジェクトが最初に出した結果の一部として、
皮膚ガンと肺ガンのものが2009年に発表されている。
結果は衝撃的たった。
ウェルカム・トラスト財団サンガー研究所のマイク・ストラットンは語っている。
「今私たちの目にしているものが、ガンに対する見方を一変させようとしています。
かつてこんな形でガンの姿が明らかにされたことはありません」
 ある肺ガン細胞に由来する細胞群にはなんと2万3000個の変異があり、
黒色腫のガン細胞には3万3000個の変異があった。
すると、平均的な喫煙者がタバコをで15本吸うたびに変異がひとつ生じていることになる
(肺ガンは世界で毎年100万人の命を奪っており、原因の大半は喫煙だ)

ウィルス(インフルエンザ、HIV、エボラ、風邪)

 万病を治すというのは、人類がとりわけ古くからもつ目標のひとつだ。
しかし2100年になっても、まだ治療できない病気は存在するだろう。
病原体は治療できるようになるよりも先に変異するし、単純に種類が多すぎるからだ。
われわれは細菌とウイルスの海で暮らしている事実をときに忘れてしまうが、
細菌やウイルスは人類が登場する何十億年も前から存在しており、
われわれホモ・サピエンスが姿を消したあともまた、何十億年も存在しつづけるだろう。
 多くの病気は、もともと動物のものだ。
これは、人類がおよそ一万年前から動物の家畜化を始めた代償のひとつと言える。
つまり、動物には数多くの病気がひそんでおり、
それらはきっと人類より長く存続するにちがいないのである。
通常は、これらの病気は少数の人間にしか感染しない。
ところが大都市が発達した現代、こうした伝染病は急速に人類に広まり、
臨界点に達すると一気にパンデミック(世界的大流行)を起こすおそれがある。
 じっさい科学者は、インフルエンザウイルスの遺伝了配列を解析し、
その起源が鳥だと知って仰天した。
多くの鳥は、無症状のまま、インフルエンザウイルスの変異種を保有していられる。
だが、さらに豚が鳥の糞を食べ、ときに遺伝子を混ぜ合わせるボウルの役目を果たす。
そして農家は往々にしてこの両者の近くで生活している。
一部に、インフルエンザウイルスがアジアで生まれることが多いのは、
これが理由だとの推測もある。
アジアの農家は複合畜産をしていて、つまりはカモやブタの間近で生活しているからだ。
 新型インフルエンザ(H1N1)の流行は、鳥や豚のウイルスが変異して起こった
最新の一波にほかならない。
 ひとつの問題は、人類が絶えず新しい環境へ進出し、森林を伐採して
住宅や工場を建設することで、動物にひそむ太古の病気に出くわしてしまうことである。
人類は拡大を続けているため、森林からさらに驚くべきものが見つかることも考えられる。
 一例を挙げると、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がSIV(サル免疫不全ウイルス)に由来する
という十分な遺伝学的証拠がある。
もともとサルに感染していたSIVが、種の障壁を越えてヒトに感染したというのである。
また、ハンタウイルスがアメリカ北西部の人を襲ったのは、彼らが草原に棲む
けい歯類のなわばりに入り込んだからだった。
主にマダニによって媒介されるライム病は、人々がマダニの生息する森林の近くに
家を建てるようになったせいで、アメリカ北東部の郊外に広まった。
エボラウイルスは昔からヒトの部族を襲っていたのだろうが、
感染者が増えて大きなニュースになりだしたのは、
ジェット機での旅行が普及しはじめてからだ。
レジオネラ症も古くからある病気にちがいなく、病原菌は淀んだ水にうじゃうじゃいる。
しかし、大型客船に乗る高齢者にまでこの病気を広めたのは、空調設備の普及だった。
 したがって、今後もたくさんの驚きが待ち受け、新種の病気が未来の報道の見出しを飾る
ことになるだろう。
 残念ながら、そうした病気の治療法はなかなか開発されないかもしれない。
 たとえば、ただの風邪も今のところ治療法がない。風邪薬はどのドラッグストアにも
いろいろあるが、あれは症状を抑えるだけでウイルス自体をやっつけはしない。
問題は、風邪を引き起こすライノウイルスに300以上の型がありそうで、
その300の型すべてに対してワクチンをつくるなど費用がかかりすぎてできない
ということなのだ。
 HIVをめぐる状況はさらに深刻である。
このウイルスには何千種類もの株が存在するようだからだ。
そればかりか、HIVはきわめて変異が速く、あるタイプに対するワクチンを開発しても、
そのウイルスはすぐに変異してしまう。
HIVのワクチンの開発は、動いている標的を撃ち抜こうとするようなものなのである。
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by totsutaki2 | 2015-05-11 23:31 | 読書

2015/5/10 2100年の科学ライフ2

【走った距離】  18.8km
【今月の累積距離】  211.39km
【ペース】 平均 6'58"/km、 最高 5'42"/km
【天気】 晴れ 
【気温】 最高 26℃、最低 18℃
【体重】  64.0kg
【コース】
自宅~豊里大橋
【コメント】
ミチオ・カク「2100年の科学ライフ」

②コンピュータの歴史と未来

第2次世界大戦の情報処理能力を使い捨て
携帯電話はアポロ計画の処理能力以上
TVゲームは軍用スーパーコンピュータ以上


 クリスマスが訪れるたびに、プレゼントのゲーム機の性能は
トランジスタの数という点で前の年のほぼ倍になる。
年が経つと、この増分は莫大なものになる。
例1
たとえば、バースデー・カードには、「ハッピー・バースデー」を奏でる
半導体チップが埋め込まれている。
この半導体チップは、1945年の連合図軍全体を超える計算能力を秘めている。
ヒトラーやチャーチルやローズヴェルトは、この半導体チップを手に入れるためなら
人殺しも厭わなかったかもしれない。
ところがわれわれはそれをどうしているか? 
誕生日が過ぎると、カードごと半導体チップを捨ててしまうのだ。
例2
今日、携帯電話は1969年にぷたりの宇宙飛行士を月に立たせたNASA全体をも上回る
計算能力をもつ。
例3
コンピュータグラフィックのビデオゲームは、10年前の大型コンピュー夕以上の
計算能力を発揮する。ソニーのプレイステーションは300ドルで貿えるが、
1997年に数百万ドルした軍用スーパーコンピュータと同じ能力をもっている。

モノのインターネット(Internet of Things : IoT)

 古い概念(1個の半導体チップが1台のコンピュータに収められている)が、
新しい概念(何千もの半導体チップが、家具や家電、絵や写真、壁、車、衣服など
あらゆる人工物に埋め込まれ、どれも互いに通信し合いながら、
インターネットにつながっている)に取って代わられようとしている。
 こうした半導体チップを機器に組み込むと、機器が驚異的な変貌を遂げる。
・タイプライターに組み込めば、ワープロになった。
・電話に組み込むと、携帯電話になった。
・カメラに組み込んだら、デジタルカメラになった。
・ピンボールマシンはビデオゲームになり、
・レコードプレーヤーはiPodになり、
・飛行機は無人攻撃機プレデターとなった。
どの場合も、ひとつの産業がまるごと革命を起こして生まれ変わった。
やがては、身のまわりのほぼあらゆるものがインテリジェントな
--つまり高度な情報処理能力をもつ--端末となるだろう。
半導体チップはいずれビニールの包装より安くなって、バーコードに取って代わる。
自社製品をインテリジェント化しない企業は、競合相手によってつぶされてしまう。
 むろん、将来もまだ周りにコンピュータのモニターはあるだろうが、
コンピュータよりも壁紙や額縁や写真立てに近くなる。
現在家庭に飾られているすべての絵や写真が、動画になり、インターネットにつながる。
外を歩けば、街頭の絵や写真も動く。
動画のコストが静止画と変わらなくなっているからだ。
 将来のコンピュータは--電気や紙や水道など、ほかの大衆テクノロジーと同じように--
姿を隠し、つまりわれわれの暮らしの素地のなかに消えてしまい、
どこにでもありながらどこにもないものとなって、
ひそかに自然にわれわれの欲求を実現することになる。

10年後のコンピュータ

 今後10年で、半導体チップは超高感度のセンサーと組み合わさって、
病気や事故や非常事態を検知し、手遅れになる前に知らせてくれるようになる。
そうした半導体チップは、ある程度人間の声や顔を認識し、
定型的な言葉で会話することもできるだろう。
2020年ごろには、半導体チップの価格は故紙の値段(1セント)まで落ちる。
するとわれわれは、何百万もの半導体チップを環境のいたるところにちりばめ、
ひそかに命令を実行させるようになる。

22世紀のコンピュータ

 2100年までにコンピュータの性能が急激に向上すると、
われわれはかつて崇めていた神謡の神々のような力を手に入れ、
周囲の世界を純然たる思考だけでコントロールできるようになる。
神々が手を振ったり頷いて、物を動かしたり生き物を作りかえたりできたように、
われわれも思考の力で周囲の世界を制御できるようになる。
環境にちりばめられた半導体チップといつでも心でコンタクトをとって、
ひそかに命令を実行できるのである。

ミチオ・カク
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by totsutaki2 | 2015-05-10 18:57 | 読書

2015/5/9 2100年の科学ライフ1

【走った距離】  19.4km
【今月の累積距離】  192.59km
【天気】 曇り 
【気温】 最高 21℃、最低 18℃
【体重】  64.8kg
【コース】
自宅~鳥飼大橋
【コメント】
ミチオ・カク(加來 道雄)はニューヨーク市立大学教授。
日系アメリカ人3世の理論物理学者。
専門は素粒子論、とくに超弦理論。いわゆる弦の場の理論の創始者の一人。
科学の普及活動に熱心で多くの著書を出版。科学解説者としてTV出演もこなす。
イングリッシュジャーナルのインタビューでも
ジョークを挟みながら明瞭な英語で分かりやすく科学技術を紹介してくれる。
「2100年の科学ライフ」は第一線の科学者300人へのインタビューに基づいた、
ミチオ・カクの現在の科学の課題と未来の科学予測。
5回に分けて特に勉強になった内容を記載する。

①人間の本性は原始人のまま(Cave man's theory)

 情報化時代に関してなされた予言には、派手にはずれたものもあった。
たとえば多くの未来学者は、「オフィスのペーパーレス化」が一般化する、つまり
コンピュータのおかけで紙が使かわなくなると予言していた。
実際には反対のことが起きた。
どこのオフィスを見ても、紙の量が実は以前より増えている。

 「無人の街」を予想した人もいた。
未来学者は、インターネットによるテレビ会議で直接顔を合わせなくてよくなるから、
通勤が不要になると予言した。
人々がオフィスでなく自宅で働くようになると、街がゴーストタウン化するとも言った。

 一日じゅうソファーに寝ころんでポテトチップでもつまみながら、
インターネットで世界をめぐり名所を見物する「サイバー観光客」の増加も考えられた。

 コンピュータのマウスで歩きまわって買い物をする「サイバーショッパー」ばかりになり、
ショッピンダモールがつぶれるとも予見された。

 「サイバー学生」がすべての授業をオンラインで受けながら、
こっそりビデオゲームをやったりビールを飲んだりするようになったら、
大学は見向きもされなくなって閉鎖されるとも言われた。
 
 1964年の万国博で、AT&T社はおよそ一億ドルをかけて
「テレビ電話」を完成させ、互いに電話の相手が見えるようにした。
この発明は結局物にならなかった。

 従来のメディアや娯楽が消滅の危機に瀕するとも考えられた。
一部の未来学者は、芝居や映画、ラジオ、テレビはインターネットという魔物にすっかり
呑み込まれ、どれも近々博物館でしか見られなくなると言った。

 現実には、このようになっていない。
交通渋滞は前よりひどくなり、都市生活の日常の風景と化している。
外国を訪れる観光客は記録的な数にのぼり、観光は成長産業となっている。
不況でも、店舗には買い物客があふれている。
サイバー教育は急増せず、今も大学には空前の数の学生が在籍している。
街は空っぼにならず、むしろ、街は野放図に広がる巨大都市へと変貌を遂げた。
今日、インターネットで映像を送って会話をするのは簡単にできるが、
たいていの人は撮られるのを嫌がり、直接会って話したがる。
インターネットはメディア全体の風景を変えたが、テレビやラジ才や芝居は
風前のともしびなどではない。
ブロードウェイの灯りは今も昔と変わらず煌々と輝いている。

 こうした予言はなぜ当たらなかったのか? 
思うに、「穴居人の原理 Cave man's theory」と呼んでいるもののために、
人々はえてしてそうした進歩を拒んだのではなかろうか。
遺伝子と化石は、われわれとそっくりの見かけをした現生人類が
10万年以上も前にアフリカに現れたことを示しているが、
以後人類の脳や人格が大きく変わったという証拠は見つかっていない。
同様にわれわれの望み、夢、人格、欲求も、この先10万年は変わらないだろう。
まだ穴居人だった祖先と同じような考え方をしているにちがいない。

 現代のテクノロジーと原始的な祖先の欲求との軋轢があるところでは必ず、
原始の欲求が勝利を収めている。
それが「穴居人の原理」である。
たとえば、穴居人はつねに「獲物の証拠」を要求した。
逃した獲物の自慢をするより、獲ったばかりの動物を手にしているほうがいい。
われわれも、資料というと必ず、プリントアウトしたコピーを欲しがる。
人は、コンピュータの画面に浮かぶ電子的な文字を本能的に疑ってしまうため、
不必要なときでも電子メールやレポートを印刷する。
だからオフィスのペーパーレス化は完全に実現してはいない。

 また、われわれの祖先はいつでも直接会いたがった。
他人と親密になったり、感情を読み取ったりしやすくなるのだ。
間近で人を見ると、われわれは共通の絆を感じ、相手の微妙な仕草が読めて、
どんな思考が頭を駆けめぐっているかがわかる。
それは、サルに近い祖先が、発話を生み出す何万年も前に、
ほとんど仕草だけで思考や感情を伝えていたからである。
だから無人の街は現実にはならない。

 タージーマハルの写真を見るのと、自分の目でそれを見るという
誇らしい恩恵にあずかるのとは、別物なのである。
好きなミュージシャンのCDを聴くのも、実際にそのミュージシャンを
歓声の飛び交うライブコンサートで目にしたときに激しい高揚感を覚えるのと同じではない。
大好きな芝居や芸能人の画像をダウンロードできても、実際に舞台でやる芝居を見たり、
役者が演じるのを目の当たりにしたりするのとは比べるべくもない。
ファンは、インターネットではタダで写真をダウンロードできるのに、
好きな芸能人のサイン入り写真やコンサートチケットを苦労して手に入れている。

 このようなわけで、インターネットがテレビやラジオを消し去るという予言は当たらなかった。
映画やラジオが最初に登場しかときも、人々は芝居がなくなってしまうと言って嘆き悲しんだ。
テレビが登場したときも、映画やラジオの終焉が予言された。
現在われわれは、そんなあらゆるメディアが混在するなかで暮らしている。
あるメディアが登場してそれまでのメディアが消滅するのではなく、両者は共存する。
絶えず変化しているのは、そうしたメディアの混在する比率と相互の関係である。

 こうした事実の背景には、太古の祖先ほつねに自分で物を見たがり、
伝間に頼らなかったという事情がある。
森のなかで生き延びるには、噂でなく物証に頼る必要があった。
今から一世紀後も、人はまだ芝居を見たり、芸能人を追っかけたりしているだろう。
そんな性質は、遠い過去から受け継いだ退産なのである。

 しかも、われわれは狩りをする捕食者の子孫だ。だから他者を観察したがり、
何時間もテレビの前に座って仲間の人間の愉快な振る舞いを飽かず眺めるが、
自分が他人に見られていると気づくと、とたんに落ち着かなくなる。
われわれは見知らぬ人に4秒間見られると落ち着かない気分になる。
およそ10秒経つと、気分を害し、敵意を抱く。
最初のテレビ電話か失敗に終わったのはこのためだ。
それに、電話の前にいちいち髪をとかなければいけなくなることを誰も望まない。
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by totsutaki2 | 2015-05-09 21:21 | 読書

20150507 帰省ラン

【走った距離】  6.34km
【今月の累積距離】  166.94km
【ペース】 平均 6'39"/km、 最高 6'27"/km
【天気】 くもり 
【気温】 最高 25℃、最低 19℃
【体重】  65.7kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
5/3にいつものように松原の実家まで中央環状線を生駒山を左に見ながらランニング

鴻池 寝屋川からみる生駒山
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久宝寺 JR関西線から見る高安山、信貴山
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松原 大和川から見る二上山
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連休中のランニング
4/25(土) 26.6km 淀川ラン
4/26(日) 36.6km 生駒縦走ラン
4/29(水) 25.3km 飛鳥ラン
5/1(金)  62.7km 京街道ラン
5/2(土)  19.8km 天満宮ラン
5/3(日)  29.0km 帰省ラン
5/5(火)  49.1km 環状線1周ラン
計     249.1km

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by totsutaki2 | 2015-05-07 23:24 | ランニング

2015/5/6 神田屋さん利き酒会

【走った距離】  0km
【今月の累積距離】  160.6km
【天気】 晴れ 
【気温】 最高 24℃、最低 19℃
【コメント】
連休最終日は 枚方公園の酒屋さん「神田屋」の利き酒会
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今回は「愛山」「雄町」を原料とした日本酒の飲み比べ。
ほぼ全品、無濾過純米吟醸生原酒。

「雄町」
・十六代 九郎右衛門 純米吟醸 (長野)
・田光 中取り 純米吟醸 (三重)
・百楽門 純米大吟醸 中汲 (奈良)
・篠峯「凛々」純米吟醸 (奈良)
・風の森 純米吟醸 真中採り (奈良)
・風の森 純米 (奈良)
・さか松 純米大吟醸 (大阪)
・大典白菊 純米吟醸 (岡山)
「愛山」
・南部美人 純米吟醸 瓶火入れ (岩手)
・十六代 九郎右衛門 純米吟醸 (長野)
・積善 純米吟醸 (長野)
・篠峯 純米大吟醸 (奈良)
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12種類のお酒はさすがにレベルが高く、
個性もバラエティに富み楽しく味わった。
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奈良の酒は良く飲むが、「百楽門」「篠峯」は今回がほとんど初めて。
「風の森」とおなじようなテイストで美味しかった。
長野の「十六代 九郎右衛門」「積善」も今回がほとんど初めてだったが、
美味しい。
奈良も長野も美味しい酒が多い。
三重の「田光(たぴか)」は一昨日搾ったばかりで粗かったが、期待できる味わい。
阪南の「さか松」、岡山の「大典白菊」も美味しかった。
今回一番気に入ったのは唯一の火入れ酒の「南部美人」
火入れとは思えない瑞々しさと香味。しかし味わいはしっかりと個性を主張。
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会場は昨年と同じく枚方の「創菜酒房 おん」
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料理
スティックサラダ
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刺身 かんぱちが美味しい
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天麩羅
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スペアリブの塩麹焼き
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ローストビーフ
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by totsutaki2 | 2015-05-06 21:14 |

2015/5/5 環状線1周ランニング

【走った距離】  49.1km
【今月の累積距離】  160.6km
【ペース】 平均 7'38"/km、 最高 5'54"/km
【天気】 快晴 
【気温】 最高 24℃、最低 13℃
【コース】
自宅~京橋~環状線1周
【コメント】
大阪環状線を途中のパン屋さんに寄りながら1周 
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大阪城公園駅
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森ノ宮駅
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玉造駅
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鶴橋駅
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レブレッソ/LeBRESSO
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トーストとオレンジジュース
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レブレッソの前で見つけた大阪マラソン3km地点
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桃谷駅
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パン工房鳴門屋
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東大阪ラグカレー
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寺田町駅
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パナデロ
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クロワッサンド
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あべのハルカスと天王寺駅
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新世界は今日も大賑わい
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新今宮駅
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今宮駅
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芦原橋駅
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大阪マラソンコースの千日前通を京セラドームを眺めながら走る
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大正駅
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弁天町駅
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安治川トンネル
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西九条駅
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野田駅
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ブーランジェリー ツール・ド・フランス
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クロワッサン
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ガリガリ君休憩
『スイーツなガリガリ君 ミルクたっぷりとろりんシュー味』
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福島駅
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大阪駅
この辺りは走れない
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天満駅
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桜ノ宮駅
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ゴールの京橋駅 自宅から49km
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GW3回目のユートピア白玉
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GW2回目の徳田酒店
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by totsutaki2 | 2015-05-06 00:20 | ランニング

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
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