2014/10/22 森信三の言葉1 自修
【走った距離】 6.35km
【今月の累積距離】 261.35km
【ペース】 平均 6'14"/km、 最高 5'44"/km
【天気】 曇り
【気温】 最高 19℃、最低 17℃
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
森信三は哲学者にして教育者。
京都帝国大学哲学科で西田幾多郎の教えを受け、
京大大学院に籍を置きつつ天王寺師範学校で教えた。
しかし自銘のことばは
『学者にあらず、宗教家にあらず、はたまた教育者にあらず、
ただ宿縁に導かれて国民教育者の友としてこの世の生を終えむ』
昭和十年代初め、大阪府天王寺師範学校専攻科で講義を受けていた生徒によって
まとめられた、自らをいかに修め、一度きりの人生を生きるべきかを生徒に諭した書、
「森信三 訓言集」より抜粋する。
今日は「自らをいかに修めるか」
人を知るには自分が体験しておらねばならぬ。
特に縁の下の力持ちを務めている人を知るには、
自らそういう仕事をしていないと分かるものではない。
人間の修養は一つずつである。
その時その時、自分の為すべきことを正確に行うことである。
かっきりと人間の軌道に乗って、一歩々々人生の目標を目指して進んでゆくこと。
尊敬するものがなくなった時、その人の進歩は止まる。
年とともに尊敬するものが、はっきりして来るようでなければ、人間も大成はしない。
名人は常人とは違う。それは一挙一動の裡にも見られる。
だがそこには長年月の鍛錬がある。
甘い物を人に食べさせて喜べる人は偉い。
自分が食べたい間は人に食べさせて楽しむことはできない。
まこととは、この心身を捨て切った処から、生まれるものである。
従って「まこと」の人とは、いわゆるお人好しなどとは天地懸隔する。
道を学ぼうとする者は、目標を確立して思いきり努力するんです。
そして自己の無力を知り、天命を知らねばならぬのです。
人間は自分の目標を明確にして居らねばならぬ。
誘惑や迷いは、それに弛みができ隙を生ずるからである。
物事はすべて内面真相を洞察して、達観せねばならぬ。
いわゆる表裏を合わせて考えねばならぬ。
微細な物を見るには、必ず顕微鏡を用いるように、
物事の真相を理解するには、色々な原理(教え)が必要である。
それ故平素この原理を用意しておらねば、天地人生の深意はわからない。
自分流儀だけでは進まない。
読書によって古人の偉大な心を知り、自己の醜さを知ること。
自分の醜さがわかれば他人との衝突はなくなる。
冴えとは天人合一の閃きである。天とは天分であり人とは努力である。
優れた天分を努力によって鍛え上げたものが冴えである。
だから我々は「冴」に無関心であってはならぬ。
人間の天分は、結局努力を以てはかる以外に方法がない。
偉人とは一個の信に徹した人であり、凡人とは信の得られぬ人間をいう。
従って何も出来ないのである。
苦労をしなさい。少なくとも避けようとしなさんな。
人間は苦労によって幅と厚みとが出来るからです。
凡人は自分だけが苦しんでいると思っているから「やり切れぬ」と思うのです。
ところが、こうした苦労は過去にも必ずや経験した人があり、
現在もまた経験しつつある人があり、将来も尚経験する人があるものです。
人間もこの辺のことが分かってくれば、
わが苦しみから、他人の苦しみを想う慈悲心が生まれてくる。
そして苦しみのある時は「自分をおめでたくしない為の神の恵みだ」
と思えるようになるのです。
悟りとは、他人を羨まない境涯をいう。ゆえに悟りは円相で現わす。
円は完全無欠の相である。飛び出した処もなければ、ひっこんだ処もない。
即ち人を羨みもしなければ、人に乗せられる隙もないわけで、これ達人の境である。
天と合一した人は、他人を羨んだりなどしないものである。
人間の偉さは、その人の苦しみと正比例する。世の中は正直そのものである。
その時代における最高の人物は、最大の内面的苦行をした人である。
つまり天はその人の苦労に等しいだけの価値を与え給うのである。
【今月の累積距離】 261.35km
【ペース】 平均 6'14"/km、 最高 5'44"/km
【天気】 曇り
【気温】 最高 19℃、最低 17℃
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
森信三は哲学者にして教育者。
京都帝国大学哲学科で西田幾多郎の教えを受け、
京大大学院に籍を置きつつ天王寺師範学校で教えた。
しかし自銘のことばは
『学者にあらず、宗教家にあらず、はたまた教育者にあらず、
ただ宿縁に導かれて国民教育者の友としてこの世の生を終えむ』
昭和十年代初め、大阪府天王寺師範学校専攻科で講義を受けていた生徒によって
まとめられた、自らをいかに修め、一度きりの人生を生きるべきかを生徒に諭した書、
「森信三 訓言集」より抜粋する。
今日は「自らをいかに修めるか」
人を知るには自分が体験しておらねばならぬ。
特に縁の下の力持ちを務めている人を知るには、
自らそういう仕事をしていないと分かるものではない。
人間の修養は一つずつである。
その時その時、自分の為すべきことを正確に行うことである。
かっきりと人間の軌道に乗って、一歩々々人生の目標を目指して進んでゆくこと。
尊敬するものがなくなった時、その人の進歩は止まる。
年とともに尊敬するものが、はっきりして来るようでなければ、人間も大成はしない。
名人は常人とは違う。それは一挙一動の裡にも見られる。
だがそこには長年月の鍛錬がある。
甘い物を人に食べさせて喜べる人は偉い。
自分が食べたい間は人に食べさせて楽しむことはできない。
まこととは、この心身を捨て切った処から、生まれるものである。
従って「まこと」の人とは、いわゆるお人好しなどとは天地懸隔する。
道を学ぼうとする者は、目標を確立して思いきり努力するんです。
そして自己の無力を知り、天命を知らねばならぬのです。
人間は自分の目標を明確にして居らねばならぬ。
誘惑や迷いは、それに弛みができ隙を生ずるからである。
物事はすべて内面真相を洞察して、達観せねばならぬ。
いわゆる表裏を合わせて考えねばならぬ。
微細な物を見るには、必ず顕微鏡を用いるように、
物事の真相を理解するには、色々な原理(教え)が必要である。
それ故平素この原理を用意しておらねば、天地人生の深意はわからない。
自分流儀だけでは進まない。
読書によって古人の偉大な心を知り、自己の醜さを知ること。
自分の醜さがわかれば他人との衝突はなくなる。
冴えとは天人合一の閃きである。天とは天分であり人とは努力である。
優れた天分を努力によって鍛え上げたものが冴えである。
だから我々は「冴」に無関心であってはならぬ。
人間の天分は、結局努力を以てはかる以外に方法がない。
偉人とは一個の信に徹した人であり、凡人とは信の得られぬ人間をいう。
従って何も出来ないのである。
苦労をしなさい。少なくとも避けようとしなさんな。
人間は苦労によって幅と厚みとが出来るからです。
凡人は自分だけが苦しんでいると思っているから「やり切れぬ」と思うのです。
ところが、こうした苦労は過去にも必ずや経験した人があり、
現在もまた経験しつつある人があり、将来も尚経験する人があるものです。
人間もこの辺のことが分かってくれば、
わが苦しみから、他人の苦しみを想う慈悲心が生まれてくる。
そして苦しみのある時は「自分をおめでたくしない為の神の恵みだ」
と思えるようになるのです。
悟りとは、他人を羨まない境涯をいう。ゆえに悟りは円相で現わす。
円は完全無欠の相である。飛び出した処もなければ、ひっこんだ処もない。
即ち人を羨みもしなければ、人に乗せられる隙もないわけで、これ達人の境である。
天と合一した人は、他人を羨んだりなどしないものである。
人間の偉さは、その人の苦しみと正比例する。世の中は正直そのものである。
その時代における最高の人物は、最大の内面的苦行をした人である。
つまり天はその人の苦労に等しいだけの価値を与え給うのである。
by totsutaki2
| 2014-10-22 21:52
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