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自省録

2014/3/28 サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

【走った距離】  6.1km
【今月の累積距離】  278.385km
【天気】 快晴 
【気温】 最高 21℃、最低 9℃
【体重】  64.8kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
村上春樹の最新ショートエッセイ。
肩の凝らない内容で気楽に読めるが、
本質的な指摘もあり、楽しめる。
問題は読んでいるとビールとウィスキーが飲みたくなること。
決して日本酒と焼酎ではない。

英語とランニングに関する記述を紹介。

(英語が下手で)何か不便を感じるかというと、とくにそんなことはない。
英語は今では、英米人のための言語というよりは、
リンガーフランカ(世界共通語)としての機能の方がむしろ大きいので、
極端に言えば「意味が通じりゃそれでいい」ということになる。
となれば、そこで大事なのは「流ちょうに話す」ことよりは
「相手に伝えるべき内容を、自分がどれだけきちんと把握しているか」
ということになる。
つまりどんなにすらすら英語が話せても、
話の内容が意味不明だったり、無味乾燥だったりしたら、
誰も相手にしてくれない。
僕の英語は流ちょうではないけど、手持ちの意見だけは何しろたくさん、
(文字通り)売るくらいあるので、相手はそれなりに耳を傾けてくれるみたいだ。
英語を「社用語」にしようという日本企業も出てきたみたいで、
まあそれも大事なんだろうけど、
同時に「自分の意見」を持てる人を育成することがもっと大切じゃないかと、
僕なんかは思います。

たとえば僕はこの三十年間、毎日のように走っている。
走り始めたとき、走ることがとても面白く感じられて、
「このまま延々と走り続けたら、
僕の人生はいったいどんな風に変わっていくんだろう?」と好奇心を待った。
そしてその好奇心をしつこく追究してみることにした。
 で、長年にわたって走り続けて、僕の中で何かが変わっただろうか? 
たぶん変わったと思う。
体型的にも、精神的にも、小説家的にも。
でも並べて比較するべき「走らなかった」僕が今ここに存在しないわけだから、
残念ながら科学的な検証はできない。
自分で「日々走り続けることで、僕はたしかに変化したよな」と実感し納得するしかない。
全然科学的とは言えないけど、まあこれも人生を費やし、
我が身を使ったひとつの実験ですよね。


ちなみに「サラダ好きのライオン」とは珍しいことの喩え。
「眠れない夜は僕にとってサラダ好きのライオンくらい珍しい」。
2014/3/28 サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3_b0217643_225316100.jpg




by totsutaki2 | 2014-03-28 22:54 | 読書

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI

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