自省録

2014/2/28 小説のように アリス・マンロー

【走った距離】  6.02km
【今月の累積距離】  225.445km
【ペース】 平均 6'41"/km、 最高 6'18"/km
【天気】 晴れ 
【気温】 最高 15℃、最低 12℃
【体重】  65.6kg
【コース】
淀駅~会社


【コメント】
マンロー78歳の時の作品。
いつものように長編のように重い内容の短編。

「次元」
三人の子供を夫に縊死させられた妻。
過去を消して世の中から隠れて生きる。
元の夫は精神疾患者の施設に収容されている。
元の夫から手紙が届く「子供たちは別の次元で生きている」と。

「小説のように」
子持ちの若い女に夫を奪われた音楽教師。
やがて新しい大学教授の夫と恵まれた暮らしを送るようになり、
昔の心の傷を克服した彼女の前に、
ひとりの小説家が現れる。
彼女は自分の夫を奪った女の娘であり、昔の生徒でもあった。
彼女の小説には音楽教師が夫と別れる顛末が少女の視点で書かれていた。

「ウェンロック・エッジ」
ルームメートの代わりと務めた女学生の奇妙な艶めかしい一夜。

「深い穴」
大学生の長男が蒸発。数年後、ホームレスのグループにいる彼を偶然見つける。

「遊離基」
夫が心臓麻痺で突然亡くなり、夫の家は自分のものに。
しかし殺人犯が一人暮らしの家を襲う。
機転を効かしルバーブの葉の毒素で殺人犯を心臓まひで殺害。
夫も実は...

「顔」
目の周りに母斑(あざ)のある少年と彼を慕う少女。
少年と同じように見せるため、少女は自分の顔に赤ペンキをふざけて塗る。
ところがこの行為は少年のセンシティブな部分をかき乱し、
少年は激しい拒絶反応をみせ、パニック状態に。
少年と会うことを禁じられるた少女はカミソリで自分の頬を切る。

「女たち」
結核で死の床にある青年をめぐる、妻、継母、マッサージ師の
せめぎあいを早熟で頭のいい少女の視点で描く。
マンローの小説でよくあるモティーフ。
少女は子供時代のマンローである。

「子供の遊び」
少女の家では親戚の娘を一時期引き取った。
彼女には知的障害があった。
知的障害のある娘を嫌う少女。
しかし娘は少女を慕う。
やがて娘は引っ越していく。
ところが水泳キャンプで偶然少女は知的障害の娘と出遭ってしまう。
娘に気付かれないようにするが、
ついに湖のなかで友達といるところを見つかってしまう。
知的障害の娘はキャンプ中に溺死してしまう。
数十年後キャンプで一緒にいた友達が会いたいという。
彼女は死の床にあり、死ぬ前に一緒に懺悔を受けたいと希望する。
キャンプで水の中に押し込んだ知的障害のある娘のゴム製の水泳キャップの
感触がよみがえる。

「木」
家具修理と雑木の伐採で生計を立てている主人公。
エネルギッシュだった妻は鬱気味。
ある日雪の森の中で足を滑らせ骨折してしまう。
何とか這って車まで戻ると、車の中には妻が。
妻は病気を克服し、再び車の運転を始めたのだ。

「あまりに幸せ」
カナダで自分の周囲や過去を題材に市井の人々の短編小説を書く、
マンローとしては異色作。
ロシア史上初の女性数学者として、19世紀ヨーロッパを生き抜いた
ソフィア・コワレフスカヤの死の直前の数日間を過去を織り交ぜながら綴る。
才能豊かな女性が、天才の女性を描くまさに珠玉の作品。
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by totsutaki2 | 2014-02-28 23:22 | 読書

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