自省録

2013/2/13 村上春樹インタビュー集 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです1

【走った距離】  5.76km
【今月の累積距離】  144.595km
【ペース】 平均 7'17"/km、 最高 6'28"/km
【天気】 くもり 
【気温】 最高 9℃、最低 5℃
【体重】  65.0kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
これも年末年始に読んだ本。
村上春樹版 文章読本 その1

 僕の中にはタンスのようなものがあって、そこにはたくさんの抽斗がついています。
何百という数の抽斗です。
そのような抽斗から、僕は必要に応じて記憶やらイメージやらを取り出して使います。

 僕は『ねじまき鳥クロニクル』を書き終えたあとで、
実際に満州地方とモンゴルに行きました。
ちょっと変なものですよね。
普通の人は本を書く前に、リサーチのために現地に行く。
でも僕は逆のことをやったわけです。
想像力というのは、僕にとってもっとも重要な資質です。
実際にそこに行くことで、想像力をスポイルしたくなかった。

 人間は誰もが、数十年生きるうちに記憶や心象を積み重ねています。
しかし多くの人はそれを心の抽斗にでたらめに投げ込んだままにしてしまいます。
もし彼らに自分の記憶をきちんと整理するようにと求めても、
たぶんどう手をつけたらよいかわからないと思います。
でもしかるべきシステムを設定し、自己訓練をすれば、
多くの人は自分のイメージをある程度うまく整理できるようになると思いますよ。
僕の小説も自分の心の中の抽斗をひとつひとつ開けて、整理すべきものは整理し、
人々の共感を呼べるものをひとつひとつ取り出し、文字で表現し、
人様に見てもらえるような形にしていくのです。
ですから、整理に取りかかった時点では、僕自身抽斗からどんなものが飛び出てくるか、
それはわかっていないのです。

 「風景描写のために、現場に行って写真撮影などの取材をする。
それから写真に基づいて絵を描く」僕はこういうやり方はしません。
現実的なものをすべて取り去ったあとに、脳に浮かびあがった記憶だけに頼って、
あらためて情景を描写しています。
このようにして産みだした情景は、
現実に存在しているもの以上に現実性を獲得することができます。
もちろん何度も何度も丁寧に綿密に書き直す必要はありますが。
 
 一番重要なことは、お金があってもなくても、
自分の魂をどこまで「飢えた」状態に置いておけるかということだと思います。

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by totsutaki2 | 2013-02-13 22:21 | 読書

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