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自省録

2013/1/6 千日回峰行 光永覚道5 どこか痛いのが当たり前

【走った距離】  22.94km
【今月の累積距離】  138.42km
【ペース】 平均 6'09"/km、 最高 5'33"/km
【天気】 くもり 
【気温】 最高 9℃、最低 0℃
【体重】  65.0kg
【コース】
自宅~城北大橋
【コメント】
千日回峰行では30kmから84kmの山道を7年間をかけて1000日巡る。
総距離は約40000km、地球1周に相当する。
Youtubeの映像を見るとトレイルランニングのように走っている。
履物はもちろん草鞋である。
身体への負担は大きく、行者の身体は故障だらけになる。
中断、延期をすることは許されず、
途中で行を続けられなくなったときは自害するという決意で、
首を括るための死出紐と呼ばれる麻紐と、両刃の短剣を常時携行する。
実際に修行中に落命した行者もいる。
非常な困難や試練に追い込まれて、
それらを乗り越えてきて初めて真の行ができる。
満行者は自らの苦難には触れない。
酒井阿闍梨は自著で若いころの失敗は紹介するが、
回峰行で落命寸前になったことは述べない。
そのようなことは阿闍梨にとっては人に伝えることではないのだろう。

 私は腰が悪いので、ずっとそのせいで膝痛で苦労をして歩いているんです。
千日回峰行の修行中どこも痛くなくて歩いたことは一日もありません。
どこか痛いのが当たり前という状態で毎日歩いていました。
日常的には別に不便を感じるほどではありません。
ただ、行中に傷めた足首が勝手にはずれたり、入ったりして
痛いことはありますが、あまり気にはしていません。

 私の師匠は三百日のころに右足首の靭帯を損傷しながら、
何も処置せずにその状態で修行を続けました。
千日回峰行をした者は、何らかのかたちでそういう試練にあわされています。
内海阿闍梨さんは堂入りの年、六百日目の修行中に腹をこわして、
それこそ二十四時間かかって回峰されました。
前日の巡拝がすんだら、次の日の行の巡拝に出る時間になっているわけで、
ひとときも休まずに修行を続けなければいけなかったのです。

 酒井阿闍梨さんも赤山苦行の時に足の右の親指を腐らせました。
石にぶつけて足の親指が割れて、化膿した状態で、歩いておられました。
信者さんが心配して、赤山禅院にお医者さんに来てもらって見てもらったら、
化膿がひどすぎて今すぐ膝ぐらいの下から切らないと足全体が腐ると言われた。
けれども、修行中であり休むこともできませんし、
まして手術をして治療することなどとうていできません。
それこそ足を切ってしまったら歩けなくなるわけです。
歩けないことは、即ち死を意味しますから、それだったら修行を続けながら死にたい。
ただ、あまり痛いので、自分の持っていた懐剣で傷口を切って膿を絞った。
その痛みで気絶したそうです。
自分で親指を刀で切って、自分で膿を絞り出した。
その痛みで気絶したんですが、修行を続けながら治してしまった。
しかしいまでも酒井阿闍梨さんの足の親指は割れています。
いま足袋を履いて歩いていても、肉が割れていますから、
足袋の上から石をけとはしても親指が割れてしまうそうです。

 みんな千日をするあいだにいろいろな試練にめって、
その困難を乗り越えてやってきている部分があります。
何もなしに千日回峰行を満行した人はないでしょう。
非常な困難や試練に追い込まれて、
それらを乗り越えてきて初めて真の行ができるという部分もあると思います。



初詣ランニングの途中、桂川で見た ヒマラヤサクラ
2013/1/6 千日回峰行 光永覚道5 どこか痛いのが当たり前_b0217643_17465929.jpg




by totsutaki2 | 2013-01-06 17:53 | 心の使い方

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI

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