自省録

2013/1/3 千日回峰行 光永覚道2 常行三昧

【走った距離】  23.65km
【今月の累積距離】  89.32km
【ペース】 平均 5'55"/km、 最高 5'24"/km
【天気】 晴れ 
【気温】 最高 4℃、最低 1℃
【体重】 64.7kg
【コース】
自宅~城北大橋
【コメント】
光永阿闍梨の常行三昧。
酒井阿闍梨の常行三昧<クリック>と比べるとそれぞれの違いが出ていて面白い。

 天台宗の原典である『摩訶止観』の中に
常行三昧、常坐三昧、半行半坐三昧、非行非坐三昧
の四種の行法が記されています。
私は常行三昧をさせていただきました。
常行三昧と回峰行というのは、基本的には歩き回ることで同じなんです。
しかし性格的には、動と静、全く逆の行です。
回峰行というのは、毎日山中を歩きますので、
毎日外から受ける刺激を処理しているだけで精一杯です。
毎日、体が外界から受ける刺激に対応するわけです。
要するに、外に向かって気持ちを向けてする行です。
ところが、常行三昧というのは、完全に内に向かってする行です。
毎日、何の変化もない。私はお堂を完全に閉め切って、
すき間には新聞紙を込めて、昼も夜もないようにして、
外からの刺激を一切遮断してやりました。
完全に自分の内との闘いです。かたちとしては同じですが、全く逆の行です。
 九十日です。
中の一か月、全然覚えていません、
ただ、ただ、お堂の中をくるくる回るだけで、時間の経過がないんです。
終わったときには、何の記憶もありません。

 ―同じところをぐるぐる回っているんですか。
 「歩々声々念々」といい、堂内の阿弥陀仏のまわりを歩き続けながら、
口に念仏を唱え、心に弥陀の相好を観想し続けるのです

 ―その行をやっている間、食事ぱどうなさるんですか。
 朝と晩の食事は摂ります。
 ―食べながら回るわけではないですね。
 そのときだけ座って食べることが許されます。
食べたままの格好で寝たことがあるんです。
箸を持ったまま、うかつにも寝ていました。
どれだけ寝たか、わかりません。
五分寝たのか、一時間寝たのか、わかりません。
基本的には不眠となっています。都合よく解釈すれば、進んで寝たらいけない。
だから、布団を敷いたり、寝るための行動をとってはいけないわけです。
無意識のうちに寝てしまった分はしょうがないという発想です。
観想し、俗に言う「見仏聞法」といい、
仏さまから直接、法を説いてもらうことを目的とするわけです。
 一生懸命歩いているんですが、どれだけ歩いても景色が変わらない。
方向を見失わないように、堂内の四角の柱に楷書と行書と草書と隷書で
「南無阿弥陀仏」の掛け軸がかけてあるんですが、その掛け軸が見えない。
よく見たら、天井なんです。気がついたらひっくり返っているんです。
意識の中では歩いて、足も運んでいるんですが、倒れているんです。
御堂の中を常行しなければいかん、
小さい声でも念仏を唱えなければいかんという意識だけが勝っている。
意識を失って、倒れているんですが、
意識が戻ったとき、自分の頭の中では常行している。
しばらくそのままで、なんて天井があるんだろうと考えて、
寝ていることに気がついて、また起き上がって常行する。

 ―そうやって一つのことに徹するというのはすごいことですね。
 九十日間、幸せな生活ですね。
何も余分なことは考えずに、ただ仏さんのことだけを考えて、
「南無阿弥陀仏」といって回る。
こんな幸せな生活はないですわ。何の心配もない。
食う心配もないし、寝る心配もない。、平和ですよ。最高の幸せですね(笑)。
 何かうれしかったかと言うと、九十日間が終わって布団で寝られた時が最高でした。
お堂の中で寝てはいけないのに、いつのまにか寝ているわけです。
目を覚ますたびに、ああ寝てしまったという罪悪感がつきまといました。
基本的に寝てはいけないわけですから。
九十日が終わって、畳に布団を敷いて、布団に入って、
これがなにものにもかえがたい幸せだと感じました。遠慮なく寝られる。
なんでもないことに感激します。
また堂入りの後で初めて水を口にした時は感激でした。
こんなにおいしいものはありませんでした。

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by totsutaki2 | 2013-01-03 10:26 | 心の使い方

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