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自省録

2012/9/21 夜と霧2 収容所生活を耐え得た人々

【走った距離】  6km
【今月の累積距離】  248.1km
【天気】 晴れ 
【気温】 最高 28℃、最低 22℃
【体重】  63.5kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
ヴィクトール・フランクル 夜と霧の続き

壮健な人よりもむしろ、精神レベルの高い人の方が収容所を生き延びた。
そのような人はこころが現実の世界からを自由になり、
内的な豊かさへと逃れることができた。
心機転換のできる人、心のコントロールのできる人が生き延びた。
これに対して自分の未来を信ずることのできない人間が、
身体的にも精神的にも折れていった。

人間が強制収容所において、外的にのみならず、
その内的生活においても陥って行くあらゆる原始性にも拘わらず、
たとえ稀ではあれ著しい内面化への傾向が
あったということが述べられねばならない。
元来精神的に高い生活をしていた感じ易い人間は、
ある場合には、その比較的繊細な感情素質にも拘わらず、
収容所生活のかくも困難な、外的状況を苦痛ではあるにせよ
彼等の精神生活にとってそれほど破壊的には体験しなかった。
なぜならば彼らにとってば、恐ろしい周囲の世界から
精神の自由と内的な豊かさへと逃れる道が開かれていたからである。
かくして、そしてかくしてのみ繊細な性質の人間が
しばしは頑丈な身体の人々よりも、
収容所生活をよりよく耐え得たというバラドックスが理解され得るのである。

これに対して一つの未来を、彼自身の未来を信ずることのできなかった人間は
収容所で滅亡して行った。
未来を失うと共に彼はそのよりどころか失い、
内的に崩壊し身体的にも心理的にも転落したのであった。


虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(ベルリン)
2012/9/21 夜と霧2 収容所生活を耐え得た人々_b0217643_22404492.jpg






by totsutaki2 | 2012-09-21 22:45 | 心の使い方

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
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