自省録

2012/8/25 太陽を曳く馬

【走った距離】  23.5km
【今月の累積距離】  352.27km
【ペース】 平均 6'06"/km、 最高 5'29"/km
【天気】 快晴 
【気温】 最高 35℃、最低 29℃
【体重】  63.0kg
【コース】
自宅~会社~淀
b0217643_22423916.jpg


【コメント】
私が小説を読む現役の作家は、
大江健三郎、村上春樹、塩野七生、高村 薫の4人。
今週は久しぶりに高村 薫の最新刊、といっても2009年刊行だが、を読んだ。

高村 薫は大阪市東住吉区に生まれ、現在も吹田に住んでいる。
寡作。
1990年から20年以上の作家生活で15冊しか単行本を書いていない。
しかしほとんどが過去私が読んで気に入った小説である。
著者も時間をかけて書いているが、読者も読むのにエネルギーが必要。
内容が難解で、旧字、旧仮名遣いも多用する。

92年まではミステリー。
「神の火」
原発を襲うテロリストが主人公。大学の講義レベルの原発システムの記述。
「わが手に拳銃を」
中国人暗殺者 李歐と大阪で町工場を営む青年の友情。
「 リヴィエラを撃て」
IRAなどの国際テロリストとCIA、MI5、MI6が暗闘。
これを読むとMIPは霞んでしまう。

93年以降は刑事 合田雄一郎を主人公にしたミステリーを著す。
「マークスの山」
昭和51年南アルプスで蒔かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した。
映画化、テレビドラマ化。
「照柿」
合田刑事と幼なじみ野田達夫を惑わせる運命の女。
南大阪線 矢田が舞台。
「レディ・ジョーカー」
ビール会社の恐喝。
グリコ・森永事件から着想。社会問題の掘り下げ鋭い。映画化。

2000年以降は禅僧 福澤彰之を主人公とした小説。
もはやミステリー性は全くない。
「晴子情歌」
母 晴子が船乗りの息子 彰之にあてた100通もの手紙を通して
大正、昭和初期、戦後と不思議な運命をたどった母と子の物語。
「新リア王」
父 榮と息子 彰之の父子物語。保守王国の政治家 福澤 栄の失脚と死。
ユーゴを彷彿させる、政治家の一日、曹洞宗の作法や教えの叙述。

そこで今回の「太陽を曳く馬」
福澤家3代をめぐる3部作の最後であるとともに、
高村 薫のヒーロー合田雄一郎と福澤彰之が初めて対峙する小説。
二人は刑事と犯人としてではなく、刑事と死刑囚の肉親として出会う。
合田雄一郎は福澤彰之の死刑囚の息子 秋道への書簡を通じ、
現代絵画、正法眼蔵、オウム真理教、同時多発テロについて思索を深める。
実際には合田雄一郎と福澤彰之を媒体として
高村薫が宗教と人間の自由、死について思索する。
b0217643_2243436.jpg


b0217643_22431477.jpg



[PR]



by totsutaki2 | 2012-08-25 22:44 | 読書

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI
プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

メモ帳

最新のトラックバック

自省録
from 哲学はなぜ間違うのか
宝石のような輝をもった印..
from dezire_photo &..
美術史に新境地を開拓し「..
from dezire_photo &..
既成概念から絵画の解放に..
from dezire_photo &..
ハプスブルク家の悲劇 3..
from 投資一族のブログ

ライフログ

検索

最新の記事

2016/3/29 ブログ変..
at 2016-03-29 22:37
2016/3/27 ダイヤモ..
at 2016-03-27 21:01
2016/3/25 鳥せい本店
at 2016-03-25 22:59
2016/3/23 日本酒飲..
at 2016-03-23 20:30
2016/3/22 ブリュッ..
at 2016-03-22 23:25

外部リンク

ファン

ブログジャンル

画像一覧