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自省録

2012/3/9 武士道6

【走った距離】  8.88km
【今月の累積距離】  68.315km
【天気】 雨 
【気温】 最高 8℃、最低 6℃
【体重】 64.5kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】

敷島の 大和心を人問はば 朝日に匂ふ 山桜花

⑥武士道が残したもの

 日本人のその心が保証し、理解した神の国の種子は武士道の中で花開いた。
だが、悲しむべきことに、その実が熟す前に、
武士道の時代は終わろうとしているのである。
私たちはあらゆる方向に、美と光の、力と慰めの、源泉を求めているが、
いまだ武士道の代わりになるものを発見できているとはいえない。
 
 武士道は確固たる教義もなく、守るべき公式もないので、
一陣の風であえなくも散っていく桜の花びらのように、
その姿を消してしまうであろう。
だが、その運命はけっして絶滅するわけではない。
禁欲主義が滅び去ったと誰がいえるだろう。
それは体系としては死んだが、徳目としてはいまも残っている。
その精神と活力は人生のさまざまな部分で、西洋諸国の哲学の中に、
あらゆる文明社会の中に見ることができる。
いや、人間がみずからを向上させようと格闘しているところには、
あるいは精神が肉体を支配しようとするところにおいては、
ゼノン(ストア哲学の祖)の不滅の規律が作用しているのをみるのである。
 たしかに、武士道は独立した道徳体系の掟としては消え去るであろう。
だが、その力はこの地上から滅び去るとは思えない。
サムライの勇気や民族の名誉の学院は破壊されるかもしれないが、
その光と栄光はその廃墟を超えて生きながらえるであろう。
あの象徴たる桜の花のように、四方の風に吹き散らされた後でも、
その香りで人類を祝福し、人生を豊かにしてくれるであろう。
何世代かの後に、武士道の習慣や志が葬り去られ、
その名前が忘れ去られたとしても、
「路傍に立ちて彼方を眺むれば」、
その香りは遠く離れた、どこか見えない山の彼方から、
一陣の風によって運ばれてくることだろう。

一陣の風によってエジプトに渡り、人類を祝福した武士道。
1984年ロサンゼルス五輪でモハメド・ラシュワンは
肉離れの山下に正面から攻め、横四方固めで敗れた。
2012/3/9 武士道6_b0217643_23354378.jpg






by totsutaki2 | 2012-03-09 23:39 | 心の使い方

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI

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