自省録

2012/1/2 氷川清話2

【走った距離】  12.48km
【今月の累積距離】  33.7km
【ペース】 平均 6'6"/km、 最高 5'50"/km
【天気】 くもり 
【体重】 65.9kg
【コース】
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【コメント】
外交の秘訣

おれはこれまでずいぶん外交の難局に当ったが、
しかし幸ひ一度も失敗はしなかったヨ。
外交に就いては一つの秘訣かおるのだ。
心は明鏡止水のごとし、といふ事は、若い時に習った剣術の極意だが、
外交にもこの極意を応用して、少しも誤らなかった。
かういふ風に応接して、かういふ風に切り抜けうなど、
あらかじめ見込を立てておくのが、世間の風だけれども、
これが一番わるいヨ。
おれなどは、何にも考へたり目論見たりすることはせぬ。
ただただいっさいの思慮を捨てゝしまって、
妄想や雑念が、霊智を曇らすことのないやうにしておくばかりだ。
すなはちいはゆる明鏡止水のやうに、心を磨き澄ましておくばかりだ。
かうしておくと、機に臨み、変に応じて事に処する方策の浮び出ること、
あたかも影の形に従ひ、響の声に応ずるがごとくなるものだ。
それだから、外交に臨んで、他人の意見を聞くなどは、
ただただ迷ひの種になるばかりだ。
甲の人の説を聞くと、それも暴いやうに思はれ、
また乙の人の説を聞くと、それも暴いやうに思はれ、
かういふ風になって、遂には自分の定見がなくなってしまふ。
畢竟、自分の意見があればこそ、自分の腕を運用して力かあるのに、
人の智慧で働かうとすれば、喰ひ違ひの出来るのは当り前サ。

外交の極意は誠心正意

 外交の極意は、誠心正意にあるのだ。
胡麻化しなどをやりかけると、かへって向ふから、こちらの弱点を見抜かれるものだヨ。
 維新前に岩瀬、川路の諸氏が、米国と条約を結ぶ時などは、
五洲の形勢が、諸氏の胸中によくわかって居たといふわけではなく、
ただ知った事を知ったとして、知らぬ事を知らぬとし、
誠心正意でもって、国家のために譲られないことは一歩も譲らず、
折れ合ふべきことは、成るべく円滑に折れ合ふたものだから、
米国公使もつまり、その誠意に感じて、後に向ふから気の毒になり、
相欺くに忍びないやうになったのサ。


交渉の要諦は明鏡止水と誠心誠意。
初対面の相手と交渉をするときは当方も先方も相手の人間性を見る。
相手が外人の時には、
日本人を相手にするときよりも相手の人間性がわかる。
逆説的なようだが、言葉が不自由な分、眼や顔の表情、態度が雄弁になる。
下手なごまかしはすぐに見透かされる。
曇りのない心で誠心誠意対応することが重要。
まず昨日のブログの
人間の筋道を踏み違えない教訓を心がける。
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by totsutaki2 | 2012-01-02 18:03 | 読書

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
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