自省録

2011/12/14 カラマーゾフの兄弟

【走った距離】  0km
【今月の累積距離】  40.57km
【天気】 くもり 
【気温】 最高 15℃、最低 7℃
【体重】  65.6kg
【コメント】
ドストエフスキー畢生の大作。
父殺しのテーマを中心に、カラマーゾフ家3兄弟と料理人、
2人の女性、父フョードルが織りなす凄まじい精神的葛藤を描いた作品。
壮大なスケールの哲学的、宗教的テーマがベースにある。

カラマーゾフの兄弟のテーマを一言で言いつくすことは不可能であり、
読み手はそれぞれの人生経験を踏まえ、自分なりのテーマを読み取る。
大学生の時はイヴァンに親近感を持ったが、
今はアリョーシャが理想である。
この作品にはあらゆる世代の人々にこたえるだけの内実が備わっている。
もし死ぬまでの間に1作しか小説を与えられないとしたら、
躊躇なくカラマーゾフの兄弟を選ぶ。
私が考えるべきことがこの小説にはすべて含まれている。

ドストエフスキーはカラマーゾフの兄弟第1部を終えた後、急死した。
大いなる恩恵はドストエフスキーがカラマーゾフの兄弟を残してくれたこと。
大いなる喪失はドストエフスキーがカラマーゾフの兄弟第2部を著すことなく逝去したこと。
当初の構想ではこの小説はそれぞれ独立したものとしても読める二部によって
構成されるものであったが、
作者の死によって第二部(第一部の13年後の物語)は書かれることなく中絶した。
ただし、小林秀雄も語るように
「およそ続編というようなものがまったく考えられぬほど完璧な作品」である。

ドストエフスキーは凄まじい個性をもつ人物を創造した。

フョードル(父親)
強欲、好色、成り上がり、道化、計算高い。

ドミートリイ(長男)
放埒、堕落、直情径行、あふれ出る感情、純真。 本能心。

イヴァン(次男)
知識人、秀才、深く、鋭い論理、シニカル。理性心。

アリョーシャ(三男)
誠実、ピュア、尊厳、正義、清廉。霊性心。

アグラフェーナ(グルーシェンカ)
初恋の男に捨てられ、老商人の囲い者となっている奔放な女。
フョードルとドミートリイを手玉にとる。

カチェリーナ(カーチャ)
ドミートリイの婚約者。傲慢な令嬢。

スメルジャコフ
カラマーゾフ家の使用人。無神論者。

ゾシマ
アリョーシャの修道院の長老。聖人。

これらの個性が、論争し、葛藤し、抗争し、撲殺され、縊死し、発狂し、冤罪となる。

訳者 亀山郁夫は誤訳が多いと批判されているが、
カラマーゾフの兄弟という作品が本当に好きなことがよくわかる。
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by totsutaki2 | 2011-12-14 21:55 | 読書

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