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自省録

2014/8/16 ラストタイクーン

【走った距離】  11.048km
【今月の累積距離】  230.44km
【天気】 くもりのち晴れ
【気温】 最高 33℃、最低 28℃
【体重】  64kg
【コース】
自宅~鳥飼大橋


【コメント】
長編小説の途中で心臓麻痺で急逝したF・スコット・フィッツジェラルドの遺作。

29歳のときの作品『グレート・ギャツビー』で大成功を収めたフィッツジェラルドは、
『グレート・ギャツビー』を超える作品として38歳のときに、『夜はやさし』を出版。
しかし大恐慌下のアメリカではフィッツジェラルドは既に過去の人となっており、
余り売れなかった。フィッツジェラルドは絶望しアルコールに溺れるようになった。
その後フィッツジェラルドは、借金の返済と娘の学費を稼ぐために
シナリオライターとして映画会社と契約しハリウッドに居住した。
アルコールが手放せず、健康状態が悪化していたフィッツジェラルドは
『ラストタイクーン』を執筆中、心臓麻痺で愛人のアパートで44歳で死亡した。

フィッツジェラルドのハリウッドでの経験に基づいたプロデューサーの物語。
本来ならば傑作になっただろうが、起承転結の「承」でストーリーが終了した。
遺稿も推敲が不十分で荒削り。
『グレート・ギャツビー』や『夜はやさし』と比べるべくもないが、
それでも引き込まれるのが天才の技。ミケランジェロの未完の彫刻のよう。
2014/8/16 ラストタイクーン_b0217643_19191070.jpg




by totsutaki2 | 2014-08-16 19:21 | 読書

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI

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