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自省録

2013/1/11 『独裁者』The Great Dictator

【走った距離】  6.22km
【今月の累積距離】  168.23km
【ペース】 平均 5'39"/km、 最高 5'12"/km
【天気】 曇り 
【気温】 最高 7℃、最低 1℃
【体重】  65.0kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
チャップリンは、『独裁者』でヒトラーを痛烈に批判している。
製作時のアメリカはまだ第二次世界大戦に参戦しておらず、
国内にはドイツ系市民を中核とする親ナチ派が歴として存在していた。
ヒトラーに対して「共産主義の防波堤」と称賛する者もいたほどで、
チャップリンには連日のようにクレーム、脅迫が届いた。
しかしチャップリン映画中、最も興収を上げた作品となった。
マーク・トウェインの王子と乞食のような設定と
20年間喪失していた記憶がもどる浦島太郎譚を組み合わせた、よくできたプロット。
コミカルなハンガリー舞曲第5番に合わせた髭剃りと
有名な風船の地球儀で戯れるシーン、
ムッソリーニをモデルにした他国の独裁者とのコミカルなやり取り。
素晴らしい映画であるが、それだけではなく
チャップリンの作品を貫く人類愛の思想と
それを壊す力には自らをなげうって戦うという意志を示している。

チャップリンの思想はラストの演説での恋人ハンナへの語りかけに現れている。
「ハンナ、聞こえるかい?どこにいるんだい?見上げてごらん、ハンナ。
雲は途切れ、太陽が差し込んでいるよ。
僕らは暗闇を抜け出し光の中に出てきたんだ。
僕らは新しい、もっと思いやりのある世界に出てきたんだ。
ここではもう憎しみや、欲張りや、暴力に負けないんだ。
見上げてごらん、ハンナ。
人はこころに翼を与えられ、飛び始めたよ。
虹の中、希望の光の中、未来へ、君の栄光の未来へ、
僕のところへ、そして僕らみんなのところへ。
見上げるんだ、ハンナ、見上げるんだ」

2013/1/11 『独裁者』The Great Dictator_b0217643_0114525.jpg


この作品のあたりからチャップリンに悲しそうな表情が目立つようになってきた。




by totsutaki2 | 2013-01-12 00:17 | 映画

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI

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