2012/4/25 ダライ・ラマ14世 幸福論5
【走った距離】 8.44km
【今月の累積距離】 282.67km
【天気】 くもり
【気温】 最高 26℃、最低 17℃
【体重】 64.9kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
「自らを律する強さを持つ」
そこで第一にやるべきことは、
自己の内面を訓練する習慣をつけることです。
心の本質は、池の水のようなものです。
嵐で水がかき乱されれば、他の底の泥が浮き上がって水をにごらせます。
しかし水の本質は汚いものではありません。
嵐がおさまれば、泥はまた底に沈んで、水は透明に戻ります。
心や意識も同じです。
一定で変わらないものと一般には思われていますが、
よく考えてみると、そこにはさまざまな経験がつぎつぎに反映されています。
物質を直接とらえる知覚もはたらいていれば、
言語や概念を通じて生まれる思考や感情もあります。
わたしたちが意図的にはたらきかけるなら、心の状態を変えることさえできます。
たとえば、慰めや安心を得ることで恐怖はずいぶん和らぎます。
自分の利益よりも他人の利益を考えて心を決めれば、
よい行動ができるということです。
反対に、他人を無視すれば、
そのあとの行動は反道徳的な誤ったものになるでしょう。
誤った助言を与えている思考や感情は、それ自体が一種の苦しみです。
これらが大きくなると、心は感情でにごり、
わたしたちは内面にもやもやしたものを感じることになります。
身体的な影響も出ます。
怒っている最中には、いつもの落ちついた態度が大きく崩れているはずです。
こうなれば他人にも気づかれてしまうでしょう。
また、これはだれでも経験があるでしょうが、
家族のひとりが機嫌が悪いだけで家中の雰囲気が悪くなります。
怒っている人には人間も動物も近寄りません。
こうした心の乱れがあまりに強いときは、
自分ひとりではもてあましてしまうこともあります。
その結果が、他人へのやつあたりです。
だれかに当たることによって、自分の心の乱れを外に転化するのです。
誤った思考や感情は、わたしたちのもっとも基本的な願い、
すなわち幸せになりたい、苦しみを避けたいという願いを妨げるものです。
こうした感情にとらわれて行動すると、
自分の行動が他人におよぼす影響を忘れてしまいます。
その結果、自分にも他人にも有害なふるまいをしてしまいます。
殺人を犯したり、不正なことをしたり、人をだましたりするのも、
もとはといえば苦悩をもたらす感情を抱いたからです。
心の鍛練が大事だというのは、このためです。
どうしても避けられない苦しみ(病気や老いや死など)を別にして、
わたしたちを悩ませるすべてのものは、
鍛えられていない心
――怒り、憎しみ、強欲、高慢、身勝手さなどにとらわれた心--
に原因があります。
苦悩をもたらす感情に自分がどう立ち向かっているかの確認を怠れば、
自分をも他人をも悩ませる苦しみに扉を開いているようなものです。
したがって、わたしたちは自分の体がなにをするか、
自分の口がなにを言うか、自分の心がなにを考え、なにを感じているかに、
よくよ注意を払わなければなりません。
ごく些細なサインでも見逃してはならず、
つねに自分に問いかけてみる必要があります。
「誤った破壊的な思考や感情を抱いているときと
健全な感情を抱いているときとでは、
わたしはどちらが幸せだろうか?」
「意識の本質とはなんだろう?
それはひとりでに存在するものだろうか?
それともほかの要因があって初めて存在するのだろうか?」
とにかく考えて、考えて、考え抜くことです。
科学者になったつもりで、データを集め、分析して、
ふさわしい結論を引き出すべきです。
自分のなかの悪い芽を見つけることは一生を通じての仕事であり、
どこまで追求しても終わりが見えるものではありません。
けれどもこれをやらないかぎり、
自分の生き方のどこを変えるべきなのかは、決して見えてこないでしょう。
大阪城とハナミズキ
【今月の累積距離】 282.67km
【天気】 くもり
【気温】 最高 26℃、最低 17℃
【体重】 64.9kg
【コース】
淀駅~会社
【コメント】
「自らを律する強さを持つ」
そこで第一にやるべきことは、
自己の内面を訓練する習慣をつけることです。
心の本質は、池の水のようなものです。
嵐で水がかき乱されれば、他の底の泥が浮き上がって水をにごらせます。
しかし水の本質は汚いものではありません。
嵐がおさまれば、泥はまた底に沈んで、水は透明に戻ります。
心や意識も同じです。
一定で変わらないものと一般には思われていますが、
よく考えてみると、そこにはさまざまな経験がつぎつぎに反映されています。
物質を直接とらえる知覚もはたらいていれば、
言語や概念を通じて生まれる思考や感情もあります。
わたしたちが意図的にはたらきかけるなら、心の状態を変えることさえできます。
たとえば、慰めや安心を得ることで恐怖はずいぶん和らぎます。
自分の利益よりも他人の利益を考えて心を決めれば、
よい行動ができるということです。
反対に、他人を無視すれば、
そのあとの行動は反道徳的な誤ったものになるでしょう。
誤った助言を与えている思考や感情は、それ自体が一種の苦しみです。
これらが大きくなると、心は感情でにごり、
わたしたちは内面にもやもやしたものを感じることになります。
身体的な影響も出ます。
怒っている最中には、いつもの落ちついた態度が大きく崩れているはずです。
こうなれば他人にも気づかれてしまうでしょう。
また、これはだれでも経験があるでしょうが、
家族のひとりが機嫌が悪いだけで家中の雰囲気が悪くなります。
怒っている人には人間も動物も近寄りません。
こうした心の乱れがあまりに強いときは、
自分ひとりではもてあましてしまうこともあります。
その結果が、他人へのやつあたりです。
だれかに当たることによって、自分の心の乱れを外に転化するのです。
誤った思考や感情は、わたしたちのもっとも基本的な願い、
すなわち幸せになりたい、苦しみを避けたいという願いを妨げるものです。
こうした感情にとらわれて行動すると、
自分の行動が他人におよぼす影響を忘れてしまいます。
その結果、自分にも他人にも有害なふるまいをしてしまいます。
殺人を犯したり、不正なことをしたり、人をだましたりするのも、
もとはといえば苦悩をもたらす感情を抱いたからです。
心の鍛練が大事だというのは、このためです。
どうしても避けられない苦しみ(病気や老いや死など)を別にして、
わたしたちを悩ませるすべてのものは、
鍛えられていない心
――怒り、憎しみ、強欲、高慢、身勝手さなどにとらわれた心--
に原因があります。
苦悩をもたらす感情に自分がどう立ち向かっているかの確認を怠れば、
自分をも他人をも悩ませる苦しみに扉を開いているようなものです。
したがって、わたしたちは自分の体がなにをするか、
自分の口がなにを言うか、自分の心がなにを考え、なにを感じているかに、
よくよ注意を払わなければなりません。
ごく些細なサインでも見逃してはならず、
つねに自分に問いかけてみる必要があります。
「誤った破壊的な思考や感情を抱いているときと
健全な感情を抱いているときとでは、
わたしはどちらが幸せだろうか?」
「意識の本質とはなんだろう?
それはひとりでに存在するものだろうか?
それともほかの要因があって初めて存在するのだろうか?」
とにかく考えて、考えて、考え抜くことです。
科学者になったつもりで、データを集め、分析して、
ふさわしい結論を引き出すべきです。
自分のなかの悪い芽を見つけることは一生を通じての仕事であり、
どこまで追求しても終わりが見えるものではありません。
けれどもこれをやらないかぎり、
自分の生き方のどこを変えるべきなのかは、決して見えてこないでしょう。
大阪城とハナミズキ
by totsutaki2
| 2012-04-25 23:07
| 読書
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