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自省録

2011/7/9 カフカ 審判

【走った距離】  28.21km
【今月の累積距離】  86.78km
【天気】 快晴 
【気温】 最高 34℃、最低 28℃
【体重】  64.0kg
【コース】
毛馬~枚方新橋
【コメント】
フランツ・カフカ 「審判」 原田義人(訳)

ある朝いきなり逮捕され、
状況を打開できないまま
次第に心理的に追い詰められ、自分を失う。

閉塞感の漂う、思い通りにならない世の中、条理の通らない社会で
出口のみつからない自我を描く。
「城」と同様に不条理な状況下の物語だが、
「城」の主題が疎外だったのに対し、「審判」のテーマは閉塞。
2011/7/9 カフカ 審判_b0217643_2014886.jpg


銀行員ヨーゼフ・Kは、30歳の誕生日の朝見知らぬ2人組の訪問を受ける。
2人はKに、彼が逮捕されていることを告げ、自分たちは監視人であると語る。
Kはいったいどんな罪で逮捕されたのかと聴くが、監視人は関知しない。
Kは自分がいかなる罪も犯していないと述べ、この扱いは不当であると言い立てる。
逮捕はされたもののこれまで通り勤めに出ていいと伝えられ、銀行に向かう。

最初の審理は古いアパートの一室。
Kは逮捕の不当さや手続きのずさんさをうったえたが、聞き入れられず立ち去る。

弁護士を雇うが裁判の進展する様子が見られず、請願書もつくらない。
Kは弁護士に任せていられなくなる。
自分で請願書を夜中に作り出すが、仕事に集中できなくなる。

銀行では顧客の対応ができなくなる。
裁判を助けてくれる法廷画家の話を聞き、顧客を見捨てて協力を求める。
画家には仮の無罪か、引き伸ばししか協力できないと言われ失望する。

弁護士を解雇する。

31歳の誕生日の前夜、Kは2人組の処刑人の訪問を受ける。
Kは郊外の石切り場に連れて行かれ、そこで心臓を2度えぐられる。
犬のように殺され、恥辱だけが後に残る。

カフカが『審判』を執筆したアパート
2011/7/9 カフカ 審判_b0217643_2013227.jpg


生家跡のカフカのレリーフ
2011/7/9 カフカ 審判_b0217643_2095831.jpg






by totsutaki2 | 2011-07-09 20:03 | 読書

市民ランナーの市井の日常。 日々の出来事、感動を忘れないために
by TOTSUTAKI

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