自省録

2011/6/29 スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと

【走った距離】  0km
【今月の累積距離】  259.34km
【天気】 快晴 
【気温】 最高 35℃、最低 29℃
【体重】  kg
【コース】
ランニングなし
【コメント】
スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと
小田 伸午

ご紹介いただいた本。

カール・ルイスから宮本武蔵まで遡る、
股関節と踵と巡る知的冒険。

体や運動についての新しい発見が多い。
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腰は股関節で回る!

腰とはどこでしょうか。
「腰に手をあててみてください」といわれると、
多くの人は、左右の骨盤に手を当てるでしょう。
では、骨盤が水平に回転するとき、どこが動いているのでしょうか。
背骨(腰椎)でしょうか。
腰椎の1分節は1度しか動きません。
腰椎は5つあるので、腰椎全体の回旋の範囲は5度しかありません。
つまり、腰椎はほとんど、水平回転しないのです。
では腰の水平回転はなぜ起きるのでしょうか。
それは、左右の股関節が回旋運動を行うからです。
つまり、腰が回るのは、股関節が回るからなのです。
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前屈は股関節で曲がる!

立位体前屈のとき、多くの人は腰を曲げようとします。
つまり腰椎を曲げると思っているようですが、それは違います。
折りたたみ椅子や携帯電話の折れ曲がるヒンジに当たる部分は
人間のからだでは股関節です。
腰(腰椎)から曲げようとしていた人が、
股関節から折りたたむことを知ると、立体体前屈の値が
5~lOCmすぐに伸びることがあります。

足首で蹴らない!

1991年の東京世界陸上で100mを9秒86で走り、
優勝したときのカール・ルイス選手の足首の角度は
最大に曲がったときで90度、一番伸びた離地時で110度です。
つまりカール・ルイス選手は足首を使う角度範囲が、わずか20度なのです。
世界のトップスプリンターは足首で蹴って走らないのです。
これに対して日本人スプリンターの共通した欠点として、足首だけでなく、
股関節も伸ばし切ってしまうことが挙げられます。
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拇指球で蹴らない!

これまで我が国のスポーツ選手は、拇指球で地面を蹴って走っていました。
足首やひざで蹴らない走り方をするためには、
この拇指球に体重を乗せる運動感覚を、
股関節の外旋着地とアウトエッジ感覚に置き換える必要があります。
つまさきと膝頭が外に開いた外旋着地は
カール・ルイス選手や末績慎吾選手のような、蹴らない動きを導きます。
トップアスリートは股関節の外旋を使って走ります。

末績慎吾選手の外旋着地
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世界のトップスプリンターたちが、比較的足首を曲げたままで走っているのは、
姿勢調節の観点からいうと前傾なのです。
足裏全体で着地して、足裏全体でぱっと離れるような感覚だろうと思います。
武道や相撲の、裸足で行うすり足のような感覚に近いものと思われます。
末績選手も相撲のすり足感覚を走りに取り入れたと語っています。

真の前傾

体を前に倒したとき、つま先立ちをすると、
拇指球が支持点になります。
重心は支持点の上にくるため見かけだけの前傾になります(左)。
この状態で踵を落とすと支持点が後ろに移動するため、
真の前傾となり体は前に倒れます(中央)。
左の状態から前に進むには、拇指球で地面を蹴り、
膝と、足首を伸ばす動作が必要ですが、
中央の状態ならそのような動作を行わずに前に進むことができます。

世界のトップスプリンターたちが、比較的足首を曲げたままで走っているのは、
姿勢調節の観点からいうと前傾なのです。
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宮本武蔵の「五輪書」に「踵を踏む」ということが書かれています。
つま先で蹴って出ていく動きでは、予備動作が必要となり、
相手に動き出しを察知されますが、
踵を踏む動きでは相手に察知されません。


四股を踏もう

相撲の四股の踏み方を覚えることも、
スポーツ選手にとっては、非常に役に立ちます。
まず、股関節を外旋させた四股立ち姿勢を覚えます。
上体を起こすことが重要です。
四股立ちになったときに、膝から下の下腿部が、
前から見てほぼ垂直になるようにします。
股関節が柔軟に外転・外旋しないと、
上体が起きずに、前のめりになってしまいます。
稽古不足の力士は、上体が前のめりになって、
すぐ前に落ちてしまいます。
稽古が十分にできている力士は、
見合って蹲踞の姿勢をとったときに、腰が落ちて上体が起きています。

野球選手がごろの捕球をするときの姿勢にも同じことがいえます。
股関節が硬くて状態が前のめりになる選手は、
お尻が高くなってトンネルをしやすくなります。

次に、体重を左右いずれかの股関節に寄せていきます。
軸を寄せたら、目が親指の足先に吸い込まれるように、足元に頭を近づけます。
こうすると楽に膝が伸び、反対側の足が高く上がります。
相撲のからだ使いの基本、
とくに股関節の使い方の基本が、四股の中にあります。
股関節の外転、外旋力、軸を寄せる動き、
股関節の柔軟性、身体バランスの総合的訓練法、
それが四股です。
四股は相撲界が編み出したトレーニングの傑作といえます。
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by totsutaki2 | 2011-06-29 21:46 | ランニング

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